呪術廻戦8巻で描かれていた過去編が完結する9巻の感想になります。
物語は甚爾に背後から奇襲を受け悟が刺されたところから始まり、甚爾との戦闘はもちろん、星漿体の話も完結し。
共に高専で学んでいた悟と傑が決別するまでを描いた内容でしたが、気になるのは九十九さんの発言でした。
情報が足りないので後日考察していきますが、結構どす黒い人のような気がしてならなかったです。
物語の明確な終わりが見えない作品なだけに、終わりを予想するのが楽しいそうだなと改めて感じたといっておきます。
ここを触れていると長くなりそうなので、呪術廻戦9巻の感想をどうぞ!
※ネタバレ注意
悟の覚醒|甚爾との再戦
伏黒甚爾の背後からの奇襲を受け、致命傷こそ避けたものの大きな傷を負っていた悟。
傑と星漿体である理子を逃がすため、そのまま甚爾との戦闘に臨みましたが天与呪縛により呪力を完全に持たない代わりに圧倒的な身体能力を持つ甚爾の前に普通に敗北しました。。。
結果として、傑も理子も甚爾から逃げ切ることは出来ずに理子は射殺され、傑は重症を負わされ決着。。。と思われたのですがッ!
悟『言うは易し 俺も今までできたことはねーよ
周りで唯一出来る奴は何言ってるかサッパリだしな
だが 死に際で掴んだ 呪力の核心!!』
引用:呪術廻戦9巻
瀕死の重傷を負わされ死の際にて悟は同期で硝子しかできなかった反転術式を体得し、自らの身体を直し再び甚爾との戦いに挑みました!
死に際で呪力の核心を掴んだと言い切っている悟の戦闘能力は飛躍的に向上しており、成功率が低かった術式反転・赫を当然のように使いこなすだけではなく!
五条家の中でも一部しか知らない無下限術式の奥義ともいえる虚式・茈(きょしき むらさき)を使いこなし、見事に甚爾を倒すことに成功しました。
虚式・茈は花御(はなみ)に対して使った技ですが、順転と反転を無限に衝突させることで生成される仮想の質量を押し出すのが虚式・茈です。
順転と反転、2つの技を完璧に使いこなせて初めて使える技であるといえるので、呪力の核心を掴んだというのは本当なのでしょう。
結果として言えば、星漿体である理子を守ることは出来なかったものの、呪術師として悟が覚醒したという事実を残し、悟と傑が2人で臨んだ星漿体を守るという任務は幕を閉じたわけです。
傑の過ち|非術師殺しの意味
伏黒甚爾との戦いで覚醒した悟は、任務を1人でこなす日々が続いていました。
無下限術式の特性として1人のほうが戦いやすいという理由だけではなく、既に術師の中でも悟と並ぶものがいない状況だからです。
悟が単独での任務が増えたために、当然の結果として夏油も1人での任務が増えていったわけです。
こうして親友と共に過ごす時間が減ってしまった2人ですが、星漿体であった理子を守れなかったことで、傑の中には大きな悩みが生まれ1人で考え込む日々が続いていました。
その悩みというのは、理子の殺害を甚爾に依頼した普通の人間たち。。。
力も持たずリスクも犯さずに守られているだけの非術師を見下す自分。
そして、力は弱者を守るためにあるものだと言い聞かせ非術師たちを見下す自分を否定する自分。。。
どちらを本音にするかと葛藤していわけです。
そんな時に出会ったのが特級呪術師である九十九 由基(つくも ゆき)。
彼女は傑に対し、原因療法を探しているといい放ち、呪霊を狩るのではなく生まれない世界を作ればいいという自分の意見を語りました。
呪霊が生まれる理由は、主に非術師が垂れ流しにしている呪力であり、術師から呪霊が生まれることはない。
つまり、九十九さんは全員を術師にするか、甚爾のような完全に呪力を持たない人間にすることによって呪霊を生まれない世界を作れると考えていると。
そんな九十九さんの理想を聞いた傑がふと口にしてしまったのは。。。
傑『じゃあ 非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか』
九十九『夏油君 それは”アリ”だ』
引用:呪術廻戦9巻
この発言をしたのちに傑は自分の口から洩れた言葉に『なんてことを言ってしまっているんだ』と驚きを隠せていませんが、傑の中で悲しい正義が生まれた瞬間であるのは間違いありません。
傑が離反してしまうのは周知の事実ですが、こういう姿を見ているとただただ悲しいですよね。。。
だって、傑が抱えていた本当の悩みは、星漿体である理子を守りきれなかったという自分への怒りですから。
それと向き合わなかったがゆえに、理子の殺害を甚爾に依頼した非術師たちへの怒りへと変わってしまっていることに気がつけていないわけですよ。
たとえ非術師たちを殺し終えたとしても傑の中では何も解決しないわけですから、本当に悲しい展開ですよ。。。
(´;ω;`)ウッ…
決断と決別
単独で任務にあたる日々が続いていた傑が任されたのは、村落内で起こっていた呪霊がらみの事件でした。
傑が到着した時点で、非術師たちが幼い2人の術師に罪を着せ、監禁・虐待していたのですが、これが傑の我慢の限界となりました。。。
村にいた非術師である112人を殺害、その後非術師である両親をも殺害し逃走。
その後、人ごみの中で悟の前に姿を現すのですが2人の会話が悲しくて。。。
悟『意味のない殺しはしねぇんじゃなかったのか!?』
夏油『意味はある 意義もね 大儀ですらある』
悟『ねぇよ!!非術師殺して術師だけの世界を作る!?無理に決まってんだろ!!
できもしねぇことをセコセコやんのを意味ねぇっつーんだよ!!』
夏油『…傲慢だな 君にならできるだろ 悟
自分にできることを他人には「できやしない」と言い聞かせるのか?
君は五条悟だから最強なのか?
最強だから五条悟なのか?』
悟『何が言いてぇんだよ』
夏油『もし私が悟になれるのなら この馬鹿げた理想も地に足がつくと思わないか?
生き方は決めた 後は自分にできることを精一杯やるさ
殺したければ殺せ それには意味がある』
引用:呪術廻戦9巻
親友である傑の行動を理解できず感情をさらけ出す悟に対し、淡々と答える傑。
傑が放った悟に対しての『悟なら出来る』という発言も悲しすぎるし、親友が狂い果てるまでその悩みに、苦しみに気が付けなかった悟の気持ちを考えると本当に悲しいですよ。。。
。゚゚(´□`。)°゚。
六眼×無下限呪術を持ち合わせ最強の術師となった悟ですが、目の前で苦しんでいた親友すら救うことは出来なかった。
2人の悲しい過去が描き終わったところで、呪術廻戦9巻は終わりでした。
まとめ|九十九の目的も注目したい
星漿体を守れなかったこと。
これが全ての引き金となり、2人が決別してしまったということが描かれ過去編は終わりでした。
が、個人的に気になっているのが九十九さんの発言。
なんだかんだで傑が一線を越えてしまった要因の一つは間違いなく九十九さんの発言ですからね。
どこまでのことを考慮して傑にその話をしたのか?というのが本当に気になるところです。
星漿体である理子が死んだはずなのに天元様が安定しているという話も傑にしていますし、結構どす黒い何かを感じざるを得なかったです。
この後に続く渋谷編でその辺もわかるのかなぁ?
先を楽しみに読んでいこうと思いますッ!
((o(´∀`)o))ワクワク
最後までお読みいただきありがとうございました。
漫画・アニメ・ゲームが大好きなオタクのりょう(@mangaryou)の巻の感想でした。
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