物語がひと段落し過去編へと突入しました!
過去編といえばダラダラと物語が続いてしまうことが多いのですが、呪術廻戦ではしっかりとスピード感を意識してくれている内容となっています。
学生時代の悟と傑の関係性や、2人の術式。
そして、恵の父である甚爾(とうじ)の登場など!
読み応えたっぷりだった、呪術廻戦8巻の感想になります!
※ネタバレ注意
五条悟と夏油傑の学生時代
物語は五条悟と夏油傑(げとう すぐる)の学生時代へと戻りました。
今でこそ悟と傑は敵対関係にありますが、学生時代には仲が良かったようで親友といっていい関係が描かれています。
悟と傑の任務は天元様の星漿体(せいしょうたい)となる少女・天内 理子(あまない りこ)の護衛と抹消でした。
この星漿体というのは、物語でちょいちょい名前だけが登場する天元様と呼ばれている人物。
天元様は呪術高専に結界を張ったりと呪術師たちを守護したり呪物を守ったりしているようですが、政治や権力争いには関与していないなど謎多き人物です。
そんな天元様について8巻にて明かされたのが、持っている術式と星漿体ということについてです。
夜蛾『天元様は”不死”の術式を持っているが”不老”ではない
ただ老いる分には問題ないが 一定以上の老化を終えると術式が肉体を作り替えようとする
”進化”人でなくなりより高次の存在と成る』
引用:呪術廻戦8巻
どうやら、天元様は不死の術式を持っているようで500年に一度のタイミングで星漿体と呼ばれる新しい器に体を変えているようです。
なぜ星漿体と呼ばれる器(肉体)の変更が必要かといいますと、夜蛾先生が説明した『進化』という状況になると天元様が天元様ではなくなる可能性があるためだそうです。
完全な説明はなかったのですが、推測するに術式は”不死”を再現するためにより効率的な肉体の構成だけではなく!
精神的な問題など人間が”不死”に適応できていない部分を全てを作り替え、天元様の意思ではなく術式が自己判断で、より効率的な不死と作り上げてしまうからなのでしょう。
よーするに、人間を超えてしまう可能性はもちろんのこと。
最悪人間に対して敵対行動をとる最悪の敵が生まれる可能性があるために、500年に1度のタイミングで星漿体と呼ばれる器に精神を入れ替える。
こうすることによって、呪術師として人間を守るために行動している天元様の意思を維持しているということになります。
この際の発言で個人的に気になったのが夜蛾先生が『抹消』という言葉を使ったことですね。
星漿体として天元様の器になった人物の自我は消え去り、実質的な死を意味していることが伺えます。
天元様の必要性は認めており、失うことは出来ないが本来であれば守るべき人間を犠牲にするという重さを悟と傑に暗に伝えているわけで。。。
呪術高専の先生というのが如何に大変な立場なのかが伺えるシーンでもありました。
(((;´•ω•`;)))
星漿体を狙うは恵の父・伏黒甚爾
星漿体の護衛と抹消という任務を与えらえた悟と傑。
天元様の星漿体を狙っていると告知された敵勢戦力は2つあります。
1つは天元様の暴走による現呪術界の転覆を目論む呪詛師集団Q。
そして、もう1つが天元様を信仰・崇拝する宗教団体である盤星教(ばんせいきょう)・時の器の会と呼ばれる非呪術師の人間たちの宗教団体。
盤星教は人間の集団であり非呪術師たちの集まりですが、天元様に不純物(せいしょうたい)が混ざることが許せないという理由で行動を起こしているようです。
呪術師相手に一般の人間が勝てるわけもなく、それを理解している彼らが3000万で依頼をしたのが恵の父である伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)でした。
甚爾『あっちには五条悟がいるんだぞ
うん百年ぶりの六眼と無下限呪術の抱き合わせ
五条が近くにいる限り星漿体はまず殺せない』
引用:呪術廻戦8巻
この時点で甚爾は術師殺しの異名を持っており、何人もの術死を葬ってきた実力者のようです。
そんな甚爾の戦略は、時間制限を設け他の術師たちに星漿体の抹殺を依頼するというものでした。
自分でやらないという一見すると良くわからない作戦だったのですが、六眼×無下限呪術という五条家最高の組み合わせで生まれた悟相手に真っ向勝負は割に合わない。
そう判断し、年齢的に幼く経験が浅い悟に揺さぶりをかけていくというのが術師殺しの異名を持つ甚爾の作戦なわけですね。
こうして、甚爾の思惑通り金目当てで多くの術師たちが悟たちに挑んでいきました。
悟の術式・六眼×無下限呪術
賞金を懸けられたことで本命である甚爾以外の術師たちが悟たちの前に立ちはだかります。
が、ぶっちゃけこのパートは悟と傑の術式を紹介するパートといってよかったので敵さんの紹介は割合します。
まず悟の能力である無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)の能力がこちら。
『俺の術式はさ 収束する無限級数みたいなもんで 俺に近づくモノはどんどん遅くなって 結局俺までたどり着くことはなくなるの
それを強化すると”無下限”…”負の自然数”ってとこかな
”-1個のリンゴ”みたいな虚構が生まれるんだ
そうするとさっきみたいな吸い込む反応がつくれる』
引用:呪術廻戦8巻
これが悟が使う術式の術式順転・蒼(あお)の話であり、その名の通りこれの逆をしているのが術式反転・赫(あか)となります。
術式順転・蒼の弱点としては、大きな反応は自分の近くや周囲に巻き込めない人や物がある場合に作れなかったり、指向性などに気を使うと呪力操作が面倒でとても疲れるということだそうです。
術式反転・赫は自分が意識した場所から衝撃波のようなものを出す技ですが、蒼と同じく周囲に巻き込めない人や物がある場合に作れなかったりと完全無欠の術式とは言えなさそうです。
また、この時期の悟は赫を完全に制御できておらず不発してしまうということもありました。
六眼を持っている悟ですら簡単には制御ができない技であると考えると、五条家はかなりムラのある家系であるといってよさそうです。
ただし、五条家は御三家と呼ばれているので六眼を持っていなくてもある程度の実力者は生まれてきた可能性は否定できませんがその辺が描かれるかといわれると。。。
( ̄▽ ̄;)
夏油傑の術式・呪霊操術
夏油傑の術式は呪霊操術と呼ばれるものでした。
モブ爺『呪霊操術か!!』
傑『ご名答 流石長生きしてるだけはあるね』
モブ爺『いいや そう長生きするもんじゃないぞ 生きると生きるだけ金がかかる』
引用:呪術廻戦8巻
モブ爺さんは式神使いだったのですが、傑が操るのは呪霊操術と呼ばれる術式でした。
呪霊操術と式神の最大の違いは、式神使いが自らの呪力を媒介をかいし発言するのに対し、呪霊操術は媒介を必要とせず自分自身の呪力も必要としないという点です。
呪霊操術は、その名の通り呪霊を操る術式であり手持ちが増えれば増えるほどに脅威性が増す。。。
言ってしまえば青天井に呪霊を抱え込み、圧倒的な手数で圧殺することも可能な夢のある術式だといえますね!
手持ちの呪霊が増えれば増えるほどに強くなるわけですし、なんか悟よりも強そうに感じてしまうのは僕だけでしょうか?
特級呪霊とか大量に抱え込んだら最強じゃないですか?
質×量の暴力も可能なわけですし、完全に大器晩成型の術式だと言えるし時間を掛ければ悟を超えることもできる気がしてしまう夢のある術式です!
((o(´∀`)o))ワクワク
動き出す最強の術師殺し・甚爾の奇襲!
甚爾の策略により差し向けられた術師たちと戦いながら星漿体・理子に対して出されていた暗殺依頼である47時間を乗り越えた高専へと帰還した悟と傑。
天元様の結界が張られている高専に無事に帰還できたこと。
47時間の依頼から既に4時間が経過していたこともあり、安心感からか悟が術を解いたそのとき。。。
引用:呪術廻戦8巻
甚爾の奇襲により悟が背後から貫かれるという最悪の事態が発生し呪術廻戦8巻は終わりました。。。
(;;;°;ω°;):
物語的に悟は未来で生きているので、この奇襲で命を落とすことないのはわかり切っているのですが、あの悟が背後からの一撃を許すとは衝撃としか言いようがありません。
というよりも、六眼×無下限呪術を持つ悟を相手にすることの危険性だけではなく!
学生でありまだ未熟である精神面を意識して全ての作戦を立てた甚爾の暗殺者としてのレベルの高さに驚きですよね!
∑( ◦д⊙)‼
そもそもの話として、甚爾の第一目標はあくまでも星漿体である理子ですよ!?
にも拘らず背後からの奇襲は理子ではなく悟を狙うという判断を下すだけではなく、悟が術を解く一瞬を狙いすまし続けていたわけですからね!
悟を生かしておくことの危険性を十二分に意識し、幾重にも張り巡らせた罠で悟を精神的に削り背後からズドン!
かっこよすぎる。。。ッ!
9巻でも是非頑張っていただきたいです!(笑)
まとめ|過去編だけど楽しめた!
物語は過去編ということでグダグダするのかと思ったのですが、かなり読みやすくてスピード感もあるいい過去編だったと思います!
悟と傑が学生時代に仲が良かったことを描きつつ、2人の能力をしっかりと描く。
おまけに天元様という存在感だけあるけど、何している人なのか良くわからない人をしっかりと描きつつ、おまけに恵のお父さんまで登場ですからねッ!
ヽ(=´▽`=)ノ
素直に楽しかったし、背後から悟を刺した恵の父・甚爾が強すぎてヤバいですッ!
親子そろって有能すぎるなぁ。。。
やっぱり人間は遺伝なのかなぁ。。。
悲しくなってきました。。。
(っω`c)゚。
背後から悟を刺した最強疑惑のある術師殺し・甚爾との戦いの行方が気になる呪術廻戦8巻の感想でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
漫画・アニメ・ゲームが大好きなオタクのりょう(@mangaryou)の巻の感想でした。
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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