ゴールデンゴールド4巻】フクノカミの正体と神社の関係性!【感想・評価

ゴールデンゴールド4巻では、島を出ていこうとしていた琉花がとあることをきっかけに島に留まる決意をしました。

フクノカミから逃げるのではなく島に留まり止める事を決意したわけです!

 

これまでの待ちというか守りを意識していた琉花たち。

彼女たちが遂に自分たちの手でフクノカミを止める為に行動を始まる。

物語が本格的な戦いに突入した巻です!

4巻の要点まとめ

・琉花が島を出る事を決意も変わり果てた及川を見て中断。

・フクノカミの力は県外にも影響し始めている。

・神社内では影響がないことが判明。

・警察・酒巻がフクノカミ側につく。

・フクを分け与えていることが判明。

流花の決意:フクノカミ

寧島だけに留まらず県外にも影響を与え始めたフクノカミ。

その影響力を止めるために、宿主と考えられるルカを寧島から遠ざけるという解決策図を練っていました。

 

数日後にルカが島を離れ、拡大を続けるフクノカミを終わらせる。

計画を実行する日程が近づくなか、島で最後であり琉花が思いを寄せていた及川と話すのですが。。。

引用:ゴールデンゴールド4巻

『イキモノって繁栄し続けるしかないようにできてるからじゃね?』

 

死んだ目でフクノカミに取りつかれたおばあちゃんと同じような発言をする及川。。。
(; ̄ー ̄川 アセアセ

 

この発言を聞いてしまった琉花は、自分だけがフクノカミから逃れるために島を出ることは出来ない!

そう考え、フクノカミから島の人々を。

影響を受け続け変わってしまっている人たちを救う為に島に残ることを決意しました!

 

留まることで琉花に出来る事があるのかは分かりませんし、それを琉花も理解はしているでしょう。

それでも、変わりゆく人々を見て自分もそうなる危険性を理解したうえで島に留まる決意をした。

琉花の覚悟が伝わってくるシーンだったし、ここからが本格的なフクノカミを止める為の行動の始まりかなって感じました。

琉花とフクノカミの恩恵

島にとどまることを決意した琉花でしたが、ひょんなことで及川の付き添いで大阪に遊びに行きました。

その際に、福を視覚で捉えることができる男・草田が琉花を見るのですが。。。

引用:ゴールデンゴールド4巻

どうやらルカは、常人ではありえないほどのとてつもない福を背負っているようです。

 

ただここで1つ疑問が出てきますよね?

その疑問と言うのは、これまでのフクノカミに関わった人々は幸福に恵まれていきます。

これが草田の言う『フク』の影響だと考えられ、それと同時にフクを与えているのはフクノカミで間違いないでしょう。

 

しかし、ここでおかしいと感じた疑問。

それは、フクノカミにフクを与えられた人々。

その人々は代償として人間としての遺志を失なって行きます。

 

あまり幸運とは思えない人生を送ってきた琉花が元々背負っていたとは考えにくいです。

つまり、琉花のフクはフクノカミに分け与えられたものであるのは間違いないでしょう。

しかし、フクノカミからフクを分け与えられたにも拘らず琉花は人間性を失っていない。

 

なぜ琉花だけ大丈夫なのか?

この事実からフクノカミの宿主とも呼ぶべき存在が琉花であり、琉花とフクノカミは運命共同体である可能性もありそうです。

琉花が神社に入ってたら萎んでましたし、もしかすると琉花がフクノカミを作り出している可能性すらありそうです。

フクノカミの力:即効性がない

4巻目までのフクノカミの力を整理します。

・拾い主?のルカには影響がない。

・福を与える。

・代償として人間の意識を乗っ取りor意志の植え付け。

・虫などを操り人間を襲わせることができる。

・知名度の高い神社内には影響を及ぼせない。

・力が拡大し影響力が大阪辺りまでと範囲が広がっている。

4巻までのフクノカミの力は大まかにこんな感じです。

大抵の人には福を与える代わりに意識を乗っ取っているというか、自分の意識を植え付けている印象です。

実害を出すことは滅多にありませんが、強硬手段を取られた場合や状況に応じては人間に被害を出すことを躊躇しません。

 

4巻目でも島を調べていた警察官・酒巻に対して強硬手段を講じました。

その際には、酒巻が手を組むことを考えた為に仲間に引き込むだけで終わりましたけどね。

抵抗する意思を見せ続けていたら、おそらく命はなかったと思います。

 

ただ、この際に気になるのが酒巻に対しなぜ意識の乗っ取りを行わなかったのか?ということです。

これを想定するには過去の事例を見ればいいと思うので、過去を見ていきましょう。

 

整理すると、これまでにフクノカミが強硬に出た相手。

それはフクノカミやそれに属する人に対し悪意を持っていたのが共通点でしょう。

 

注目すべきは人の意思を乗っ取りor石の植え付けが出来るフクノカミ。

にも拘らず自分に対し悪意を持った相手には悪意で返しているという点です。

そして、フクノカミが寧強会という自分の影響力を上げるための組織を設立している点です。

 

この2点から想定できるのが、そもそもフクノカミの力に即効性がないこと。

さらに、フクノカミの最大の力である意識の植え付けor乗っ取りに関しては条件があるということ。

 

意志の植え付けの条件というのは自分に対して悪意がなく受け入れている者にのみ有効であり、フクノカミを信仰するものにより強く影響を与えられるのではないかと思います。

そして、意志の乗っ取りに即効性が無い為に強硬手段に出た相手に対しは力業で対抗していると。

フクノカミの弱点。

それは明確な悪意を持った相手に時間をかけずに攻撃を受けることであるといえそうです。

 

神様:神社との関係性

また4巻にてルカが神社内でフクノカミを忘れていた事実から、フクノカミも『神』である可能性が高いと感じます。

微妙な描写になっていましたが、寧島にある神社の掃除を寧島の人々が怠っていることに喜びを見せているような描写もありました。

引用:ゴールデンゴールド4巻

差し出された食べ物が嬉しいという可能性もありますが、神社の掃除をそのまましないでいよう。

その発言に対しての満面の笑みの気もしています。

 

おそらくですが、寧島に祀られている神様は神社の掃除を怠り続けた結果、不在。

もしくは祈りを捧げない寧島の人々の態度に呆れ果て見限っているがゆえにフクノカミが寧島で好き勝手出来ているということなのではないかと思います。

 

まだまだ謎が多いフクノカミですが、徐々に見えてきたのは力の根源と性質です。

人間性と引き換えにフクを分け与える。

それがフクノカミの正体であり、怪しいですがフクノカミも神様の部類に入る存在であり、邪神とでも言えば良さそうな存在と感じています。

 

まとめ:フクノカミとの戦いへ

物語は4巻にて琉花で島に留まることを決意!

これをきっかけに物語が大きく動きだすと同時に、フクノカミとの本格的な戦いの幕開けになったといっていいと思います。

 

既に琉花は逃げる気がないわけですからね。

小さな島で異質な力を持つフクノカミとの本格的な戦いの幕開け!

 

琉花たちはどうやってフクノカミと戦うのか?

フクノカミの力が本格的になる前に、寧島の人々を解放できるのか?

それが出来なかったとき。。。

1巻の冒頭で描かれた島人同士の殺し合い?という虐殺が繰り返されてしまいますからね。

 

琉花たちにとって残された時間は想像よりも遥に短く、急ぐ必要がある。

果たして、琉花たちはフクノカミを止めることが出来るのか!?

物語がハードな局面に突入した印象です!

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