全巻一冊という新しい電子書籍が18年7月頃からヒッソリとリリースされていました。
全巻一冊はその名の通り、漫画の全巻を一冊にまとめたコンテンツであり、従来の電子書籍には(あんまり)なかった全巻一気読みが可能になります!
既存の電子書籍であるキンドルなどとは大きく異なり、手軽に扱えると言いますか。
電子書籍というデジタルコンテンツでありながらアナログコンテンツを感じることが出来る紙媒体に近いという特徴があります。
漫画好きの身として色々と気になり、調べてみたので全巻一冊について紹介していきます。
全巻一冊とは:専用端末
全巻一冊とは、デジタル端末でありながら紙媒体に近い感覚で手軽に読めるというのが特徴です。
告知動画が来ていますので、こちらを見て頂ければ大まかな仕様は分かると思います。
全巻一冊というデジタル端末に、カセットカードを差し込むことで漫画のデータを端末で読めるようになる代物です。
詳しく行く前に、軽くシステムだけまとめておきます。
全巻一冊という端末が必要。
既存の電子書籍とは異なり単行本のような2面式。
カセットを差し込むだけで全巻が端末で読める。
ダウンロード式ではなく、あくまでもカセットが必要。
6つのボタンによる簡単操作で動かすことが出来る。
充電ではなく単4電池4本で動かすことが出来る。
全巻一冊の特徴はこのような感じです。
色々とメリットとデメリットを感じましたので、触れていきます。
電子書籍に比べてメリット
まず全巻一冊と既存の電子書籍を比べてメリットについて触れていきます。
大きなメリットとしては、やはり2画面式の専用端末という事で見開きページが読みやすいのが魅力です。
また専用端末ということもあり読み込みが早くことが予想でき、非常に漫画に近いような感覚で読めるのが良い所でしょう。
さらに全巻一冊という名称の通り、キンドルなどでは逐一ダウンロードが必要ですが、全巻一冊ではカートリッジを差し込むだけで全巻読むことが出来ます。
なので、読みたい漫画をサクッと読み始めることが出来、全巻一冊という名称に相応しい性能だと思います。
最大のメリットしては、外国の言葉に対応出来る事でしょう。
これは読みなれた漫画を英語表記にして勉強することにも使えると思うんです。
言い回しを勉強するという意味合いでは、非常に効率的でしょうし部分的に英語にして子供を英語に慣れさせるには良い気がします。
※部分的にできるかは知りません。
。。。メリットはこのくらいにしてデメリットに行きましょうかね。
実のところ、全巻一冊は全然いい代物だと思っていないので、ここからはちょっと長めのデメリットになります。
デメリット:需要は感じない。
全巻一冊のデメリットですが、そもそもの話として既存のキンドルでも2面式にすれば普通に紙媒体と同じように読めます。
キンドルの端末を購入して、横に持てばそれだけで見開きページは再現可能なんです。
なので、全巻一冊が上げている漫画のような『見開きが~』っていうのは、かなりズレていると感じたのが本音です。
おまけに全巻一冊は全巻を一冊にまとめているということもあり、当然ですが完結しているモノしか登場しないという事です。
その為に、新しく販売が開始された新刊に対して一切対応できないというあまりにも大きなデメリットがあります。
完結した漫画だけを販売するという方向が登場前から疑問を感じざるを得ません。
そして、端末という意味合いでも簡単操作の6つのボタンと言われても。。。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
読むためにボタンを押すよりも、スワイプしてめくっていた方が既に一般的です。
簡単操作で読めますよ~って言われてもそもそもの話として、スワイプするのは難しいことではありません。
電子書籍で読むとき捲るのが面倒だと感じる人は、ボタンを押すことも面倒に感じるでしょうから、これも今一つピンときません。
挙句の果てにUSB充電には対応せずに単4電池4本という悲しいシステム。。。
現代ではUSBはスマホの充電などで非常に一般的であり、乾電池の入れ替えの方が面倒と感じるのが普通でしょう。
にも拘らず全巻を一冊は単4電池4本ですからね。
イチイチ購入するのも、貯めおきするのもハッキリ言って面倒に感じます。
ついでに言ってしまえば、キンドル端末はWi-Fiなどに対応しています。
他のゲームアプリを入れてみたり、ネットにつなげてみたり。
性能が良いとは言いませんが、そういったことが出来るのもキンドルの魅力ですので、全巻一冊はキンドル端末に比べるとデメリットしかないように感じます。
正直なところ、値段次第としか言いようはありません。
実際に読んでみた:キンドルで良い
僕の友人で物好きなのが持っていたので、読んでみたのですが普通に読みにくかったです。。。
どの辺が嫌だったかと言いますと、やはりスワイプ形式ではなくボタンで進んでいくのが面倒に感じました。
次のページに行くためにボタンを押すのですが、この単純操作が意外に疲れるんですよ。
なんたって全巻入っているわけですからね?
ボタン何回推したんだろうと疑問に感じましたし、ボタンが壊れるんじゃ?って不安もありました。
また嫌なところとしては、2画面の間の枠。
左右にページが出てくるのですが、その左右のページと言いますか端末の仕様状、左右のページの間に枠があるんですよ。
僕がキンドル端末を気に入っている理由が、左右のページの間がなく完全な一枚絵に出来る事なんです。
紙媒体ではどうしても『ぐにゃ』ってなってしまうページでも、電子書籍では完全に綺麗な一枚絵としてみることが出来ました。
なので、全巻一冊の間に枠があるのはあまりにも読んでいて不快に感じてしまったポイントです。
後は単純ですが、全巻一気読みした際に目が疲れるということです。
これは仕方が無い事なのかもしれませんが、目に優しい光になっていない気がしました。
ブルーライトカット的な奴のことです。
全巻を一気読みさせる端末としては下の下かなと。
値段も高いですし、正直縁がない端末だと感じましたし絶対にお勧めはしません!
端末の値段:カセットの値段
全巻一冊の値段は端末が3万5千円。
カセットはモノによって異なりますが、安い物で5000円程度。
高い物で3万円近くするのが一般的になっています。
。。。値段を聞いてしまうと完全にキンドルでいいやと思ってしまう内容です。
端末は6000円で普通の漫画と大差ない値段の電子書籍を購入していけばいいだけですからね。
おまけにキンドル端末なら、ゲームやアプリなど普通に出来ますので遥かにお得でしょう。
リリース予定:2月頃から
2月頃からリリースされる漫画が確定していますので、紹介していきます。
アカギの生涯(アカギ&天の合作)
無用ノ介・サバイバル
デスノート
銀魂
桂正和全集(I`S、ZETMAN、SHADOWLADY)
ダンス イン ヴァンパイアバンド
上記6作品がリリース予定です。
単品の作品だけではなく、同一作者の複数冊を一冊にまとめた作品も存在しています。
値段が張るのであまり購入者は多くなさそうですが、今後に期待と言ったところでしょうか。
まとめ:買う人いるの?
7月頃から販売が開始されている全巻一冊。
僕の知人で一人物好きが買ったのですが普通にキンドル使ってましたからね。。。
(;^_^A アセアセ・・・
使い勝手も悪いですし、そもそもの話として漫画専用の端末代金が3万5千円って。。。
PS4やスウィッチが買えちゃいますからね。。。?
∑(; ̄□ ̄A アセアセ
端末にソフトも買わないといけないっていうのに、この値段は流石に誰を相手に商売しているのか困惑します。
漫画好きなら既に完結漫画なんて買い揃えていますし、好きじゃない人はネットカフェや漫画喫茶で読んじゃうでしょうから。
時代的にもただただ高過ぎる。
そう感じてしまった商品です。
高いだけの魅力があればいいのですが、キンドルと変わらないとなりますとね。。。
おまけに単4電池4本必要ですし。。。
3万5千円の端末に単4電池って。。。
ヾ(´▽`;)ゝ
面白!
18年終わり近づいていますが、本当に今年一番笑わせてもらってます。
勿論、苦笑ですけど。
( ̄▽ ̄;)アハハ…
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