発売日:2018年12月7日
作者:諌山創
連載誌:別冊少年マガジン
あらすじ:要点まとめ
エレンは罪で地下牢に閉じ込められる。
パラディ島内で戦うべきか戦わないべきかで割れる。
ミカサがヒィズル国の王家の末裔であることが明らかに。
マーレに残された獣の巨人の残骸からジークの生存と裏切りがバレる。
ライナーたちがエルディ島に奇襲開始。
フロックたちがザックレー総督を爆殺。
エレンはフロックたちを率いジークを探し始める。
物語は大きく動きました。
ミカサの母が王家の末裔だったことや、ジークの生存と裏切りがマーレにバレたこと。
さらに、エレン達のパラディ島内では戦争をするか?しないか?で大きく2つの勢力に分かれた末に、兵の長であるザックレー総督が爆殺される展開。
完全に内紛状態に突入してしまいました。
ここから、物語がさらに大きく動きそうなので整理しつつ感想です。
変わり果てたエレン:アルミンの責任
エレンとミカサの幼馴染で、これまでの本当に厳しい状況を共に潜り抜て来たアルミン。
エレンやミカサの窮地を救った過去もあり、3人の中の頭脳担当です。
そんな幼馴染のアルミンは調査兵団に入って以来、様々な厳しい経験をし超大型を継承してもあまり変わってないのかな?と思い個人的には喜んでいました。
しかし、27巻にてアルミンが冷徹になっていることが明らかになりました。。。
引用:進撃の巨人27巻
『信頼できる他の誰かを巨人にしてエレンの『始祖』を継承させる選択だ』
この発言の背景はこうです。
自らを人質に調査兵団を強引に戦争を引き込むなど『進撃の巨人』の影響を受けているのか?と思われるエレン。
調査兵団104期として共に厳しい戦況を乗り越えてきたコニーからは
別人だ
とまで言われてしまうほどに、変わり果ててしまっているんです。
そんなエレンはパラディ島に戻っても兵団に非協力的な姿勢は崩さず。
獣の巨人・ジークと繋がりがある可能性すら仲間たちから疑われる存在になっています。
エレンの態度と状況から、幼馴染でありながらアルミンは
エレンを喰わせる選択
を仲間に提案するわけですよ。。。
(ノДT)
何が悲しいかって、過去にアルミンはエルヴィン団長の行動からこう感じました。
何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ。
大切な仲間を犠牲に女型の巨人を捕獲する作戦をした際にです。
アルミンが超大型巨人を継承する際に、エルヴィン団長との選択に迫られた末にアルミンが生き延びました。
その際にも、アルミンはエルヴィンの代わりを務める必要性を感じているわけです。
それ故に、団長の意思を継ぎ人類を守ることを最優先に考えるように変化した。
だからこそ、人類を守る為となれば自分にとって何より大切な2人の幼馴染であるエレンとミカサ。
大事な友人ですが、人類を守る為には2人すらも捨てる選択をする!
超大型を継いだ時にアルミンはエルヴィン団長の代わりではなく、それ以上にならなければならないと覚悟を決めたのでしょう。
あまり変化がないことを喜んでいただけに、悲しくなりました。。。
(ノ_-。)
エレン団爆誕!:2日で自滅しそう
物語ではパラディ島内部で、マーレと戦争をするのか?しないのか?という選択で真っ二つに割れています。
戦争をするべきだという人たちは、フロックを筆頭にエレンの元に集いました。
始祖の巨人を継承しているエレンこそが、エルディア帝国を救える唯一の存在と思っているからです。
引用:進撃の巨人27巻
『このエルディア帝国を救える奴はお前しかいないのにな』
エレンをボスとする過激派勢力は手始めにザックレー総督を爆殺し本格的に動き始めました。
ただ、どうしても思ってしまうのがエレンをボスにしちゃおしまいでしょ?ってことです(笑)
『エルディア帝国を救えるのはお前だけ』でエレンを指名しちゃうともうね。。。
結成して1コマ持たずにダメそうって思ってしまいました。
確かに成長したエレンは自分の価値を理解し、自らを人質にパラディ島勢力を戦場に導きました。
しかし、成長したといってもエレンの本質は勝てないいじめっ子に殴りかかっていた幼い頃のエレンです。
アルミンのような切れ者でもなく、どちらかというと思い付きで行動するタイプで後先を考えません。
そんなエレンがボスとして考えられる最たる問題が
作戦の先を考えていない可能性
があまりにも高すぎるという事です。
事実として、マーレに攻撃を仕掛けましたがその後を本当に考えていたのか?
それとない理由で、自分の攻撃は問題ではなかったとエレンは言っています。
しかし、実際の話として既にエレンの攻撃のせいでパラディ島内で内紛という問題が起こりましたからね。。。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
エレンは、マーレに潜入しあまりにも大きな世界を知ったわけですが『地ならし』で脅すだけで本当に世界をどうにかできると思っているのか?
本当のところエレンは今何を考えて行動しているのか?
エレン団が結束されましたが、ボスがエレンだけに3日どころか2日と持たずにバラバラに空中分解しそうな予感がしています(笑)
動き出すマーレ:ライナーと戦士隊
マーレは標的としていた始祖の巨人・エレンの攻撃により大打撃を受けました。
それだけではなく、奪われた超大型巨人で軍港を破壊され、さらに。
戦士隊の隊長である獣の巨人の継承者・ジークの裏切りまで発覚し軍としてはこれ以上ないほどに屈辱的で滑稽な展開でした!
屈辱的な展開ですが、より確実にパラディ島を殲滅する為にマーレを中心とした連合軍で制圧することが決定されました。
これによりエレン達には猶予が生れそうだったのですが、連合軍の結成を待つという状況に対しライナーが動きました!
引用:進撃の巨人27巻
『世界連合軍の終結を待っていられない パラディ島を奇襲すべきです』
状況を深刻に捉え、なぜ攻撃して来たのか?を冷静に分析しライナーは奇襲を提案!
攻撃したエレン達にとっては最悪の奇襲作戦がライナー指揮の元に実行されました。
既に車力の巨人・ピークがパラディ島に潜入しているのでライナー達も潜入しているとみて間違いないでしょう!
パラディ島で激しい戦いが起こると同時に、迷いのない本気のライナーとエレンの戦いが観れそうでワクワクしています♪
それにしてもここ最近のライナーは自暴自棄に陥り、ふにゃふにゃになっていましたけどね。
やっとカッコ良いライナーに戻りました!
ここからの活躍に期待ですし、悩みに悩んだライナーが何のために戦うのかが本当に楽しみです♪
まとめ:エレン闇落ち
物語は大きく動きましたが、やはり最大の注目点はエレンの闇落ちでしょう。
前巻では自分を人質にパラディ島を巻き込んだことが明らかになりましたしね。
完全に闇に落ちているといいますか、これが『進撃の巨人』の影響なのかなと思います。
いつの時代も自由を求めて戦い続けた。
始祖の巨人の継承者が不戦の誓いに囚われるように、進撃の巨人継承者は少なからず『自由』という概念に囚われてしまうのでしょう。
それを継承者であるエレンが受け継いだこと。
そして、残りの寿命が縮まり、より濃く進撃の巨人の影響を受けているために暴走していると考えると全体的に納得できます。
エレン主人公なのにどうなっちゃうんだろう?
エレン団を結成してしまっただけに本気で心配です。
本当のホントにエレン団は頼りなさすぎますし、正直エレンの後ろにだけはついていきたくないです。
前方不注意で崖から落ちそうですし。。。笑
物語が大きく動き楽しくなってきた進撃の巨人27巻の感想でした!
(*。>ω<)ノシ マタネッ♪
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