アルルカンの頭部というピカソの名作が存在しています。
知名度はあまり高くないといいますか、2012年という比較的近年に白昼堂々盗難に会ってしまった作品なんです。
さらに、盗難の後に犯人たちの母親が焼却してしまうなど、盗難後に燃やされ世界から消え去った絵画だと考えられていました。
それが2018年になり、突如として発見されました!
捜査を続けていた当局等から発言もあり、本物である可能性も非常に高いです!
アルルカンの頭部とはなんなのか?
どのようにしてどこから盗まれたのか?
そして、今回見つかったアルルカンの頭部は本物なのか?
世紀の盗難とアルルカンの頭部について紹介していきます!
アルルカンの頭部とは:ピカソの名作
今回の話題の中心となるピカソの名作、アルルカンの頭部がこちらです。
正直言って、なにが評価されて名作なのか良く分かりませんが、とにかくピカソが描いた名作です。
なぜ名作なのか?
そう疑問に感じる方も多いと思いますので、アルルカンについて少し踏み込みます。
アルルカンというのは、フランス語で道化を意味する言葉です。
ヨーロッパ周辺では古くから存在している言葉であり、見た目だったり、性格だったり。
本当に様々なイメージがある存在なんです。
日本でいうなればピエロという風に考えると分かりやすいと思います。
ピエロといっても映画『it』のように人を殺すタイプから、路上で面白ことをしてくれる人など。
様々な印象を抱くと思います。
そのヨーロッパ版がアルルカンであり、ピカソ成りにアルルカンの頭部。
つまり、アルルカン(ピエロ)の表情や立ち振る舞いを表現したのがこの作品という事になります。
世紀の盗難の犯人は?:かまどで焼却された7作品
ピカソが描いたアルルカンの頭部が盗難にあったのが2012年10月6日。
オランダにあるクンストハル美術館で開催されていた美術展にて合計7点の美術品が白昼堂々、盗まれました。
盗まれた作品は以下。
ピカソ:アルルカンの頭部
フロイド:目を閉じた女性
メイエル・デ・ハーン:自画像
モネ:ウォータールー橋
モネ:チャリングクロス橋
ゴーギャン:窓の前の少女(Girl in Front of Open Window)
マティス:白と黄色を読む女の子(Reading Girl in White and Yellow)
合計7点が盗難に遭い、時価総額は130億円と言われています。
約130億円相当の美術品7点を盗み出すのにかかった犯行時間はたった3分程度という驚愕の手際の良さで、あまりにも鮮やかな手口から世紀の盗難とも呼ばれています。
世紀の盗難の犯人は既に逮捕されており、主犯はルーマニア国籍のラドゥ・ドガル氏。
他にも協力者を含め6名が逮捕され無事、絵画が帰ってくると思われました。
しかし、上記の盗難された7点の作品はドガル氏が逮捕された後に母親が事の重大さに気が付き焼却。
良く分からない供述であり、嘘だと思われたのですが2013年ルーマニアの美術館が燃やしたという灰などを調べた結果、真実であると断定。
こうして、世紀の盗難によって盗み出された美術品7点は永遠にこの世からなくなってしまいました。
見つかったのは本物?:捜査状況から考える
12年に起きた世紀の盗難の後に燃やされてしまったと思われていたアルルカンの頭部。
しかし、犯人たちの供述や証拠に疑問を感じていた捜査官も多かったようで、捜査は続行されていました。
その結果、18年に入り焼却処分されたと思われていたアルルカンの頭部を見事に発見されました!
現時点では本物かを調べている最中という事で、まだ確実に本物が見つかったとは断定されていません。
が、今回の捜査が続いた最大の理由が絵画を燃やしたと発言していた母親がその発言を撤回したことが主立っています。
その後、母親の証言や世紀の盗難に関わった人物たちの周辺人物など。
絵画を持ち出していると考えられる人物や、使われたルートなどを徹底的に調べ上げた末に見つけ出されています!
こういった経緯を考えると、今回見つかったアルルカンの頭部は本物である可能性が非常に高いでしょう。
調べに調べ上げ、遂に見つけているわけですからね!
偽物の可能性もありますが、可能性としては圧倒的に本物である可能性が高いと思います!
まとめ:世紀の盗難は映画化か!?
ピカソの名作であるアルルカンの頭部が盗み出された世紀の盗難。
その後5年の時を経て遂に絵画のありかが特定され、警察たちの活躍によって帰ってきました!
まだ本物かは分かりませんが、ほぼほぼ本物であるでしょう。
ピカソの絵画が好きな人にとってはとても嬉しいニュースだと思います。
個人的には、ハリウッドで映画化かな?くらいの認識ですけどね。
なんといっても、物語的にも分かりやすく、世紀の盗難という点でも話題にしやすく注目度は高くできるでしょう。
実際の犯行手順や、その後のアルルカンの頭部を見つけ出すまでの物語など。
そういった展開からも映像化に向いている出来事だと思うので、これを映画監督が逃すとは思えないです(笑)
映画化されたら観に行きます!
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