人形の国4巻の感想と考察※ネタバレ注意|皇帝の能力とタイターニアの真の目的!

こんにちは、漫画大好きなりょう(@mangaryou)です。

シドニアの騎士の作者である弐瓶勉先生の最新作である人形の国4巻が発売されたので、その感想になります。

 

人形の国4巻の内容は、リベドア帝国の正規人形を倒し続けていたエスローたちを止めるべく遂に皇帝自らエスローたちを倒しに動きました。

皇帝は100年以上生きている帝国最強の正規人形であると示唆されていましたが、その脅威の能力が描かれると同時に、主人公のエスローの能力こそが皇帝を倒す唯一にして最大の能力であることも明かされました。

さらに、皇帝に滅ぼされたとされていたイルフ・ニク王国の人間たちも登場し、物語は大きく動く展開が描かれました!

 

本当に多くの事が起こった人間の国4巻の感想になります。
※ネタバレ注意

皇帝の能力は未来予知|都合の良い未来を手繰り寄せる

物語で敵として描かれている帝国のトップに君臨し最強の正規人形と示唆されていた皇帝。

これまでは能力が謎でしたが、4巻にして遂にその能力が明らかになりました。

皇帝の持つ能力は未来予知であり、エナを消費することで未来を見る事が出来るだけではなく、何度も未来を見ると同時に自分の都合の良い未来を手繰り寄せる事が出来る能力でした。

皇帝『未来予知が外れた…これで2度目だ 1度目はフュームとアイム 俺が見たのは彼らがエスローを倒す光景だった』

引用:人形の国4巻

皇帝は未来を見る事で自分にとって都合の良い未来を選択し、イルフ・ニクを滅ぼすだけではなく、自分たちより圧倒的な力を持っている中央制御層を制圧できるとも考えている様です。

 

最強格の能力であり、これまでに登場した正規人形が保有していた能力が身体能力の向上や元素を操る物であったことを考慮するとかなり特別な力であることが分かります。

皇帝の能力が影響を及ぼしているのは未来というより、時空に対してですからね。

これまでに登場した正規人形とは一線を画す能力であり、最強であることは疑いようが無いといえるでしょう。

 

そんな未来予知を可能としている皇帝の能力が、なぜエスローたちにうまく効果が出ないのか?

その答えも4巻にて明かされました。

エスローの能力|EBTGは時空改変の能力

皇帝の能力は未来を見て自分の都合の良い未来を手繰り寄せるというモノであることが明かされましたが、それと同時にこれまでただ強力な射撃が行えるだけだと思われていた主人公のエスローの能力は。。。

皇帝『エスローの能力EBTGの真の力は時空改変だ あの弾丸には未来を変える力がある』

引用:人形の国4巻

エスローの能力はこれまでただの銃弾を射出する能力だと思われていましたが、どうやら真の能力は時空改変であるようです。

この事実に気が付いているのは、現時点では皇帝のみですが皇帝の能力が未来予知であることをエスローたちが気が付いた時に『なぜ皇帝の未来予知が外れたのか?』という疑問を抱ければエスローたちはEBTGの真の能力に気が付くことが出来そうです。

 

これまではエナによる通常弾や水や空気などの物質を弾として打ち出せるだけだと描かれていましたが、時空すら改変できる力があるということになりました。

エウレカセブンAOのクォーツガンを思い出す展開ではありますが、未来予知と時空改変が重なるとなると実質的に皇帝の能力は無力になってしまうわけですから、能力の位としてはエスローのEBTGの方が格上という事になりますね。

EBTGはEverything But The Girl(女の子以外なんでも)というふざけた名称ですが、あろうことか作中の正規人形の中で最強の能力を持っている事になります。
(;^_^A アセアセ・・・

 

ただ、個人的に気になっているのが未来予知ができる皇帝がエスローの時空改変の能力を知ったうえで未来を予知した場合にはどうなるのか?ということです。

皇帝が時空改変とまで言い放っていること、さらに皇帝が見た未来を改変したことから、おそらくエスローの能力が優先されるということでしょうが、皇帝の未来予知は何度も未来を見て自分の都合の良い未来を手繰り寄せることが出来る能力として描かれています。

その為、皇帝がエスローの能力を考慮しエナを最大限に使用して未来を見続けた場合にはどうなるのかが気になるところです。

 

4巻を見る限りでは、エスローの能力で改変された時空を皇帝の未来予知では見えないようでしたが、エナを使う量で見える未来が増える?ようでもありました。

皇帝が持つ未来予知の能力は非常に高レベルなモノなので、エスローの能力と皇帝の能力どちらが上なのか?

この答えは現時点では出しにくく、エスローが皇帝を倒すカギになるかは微妙なところだと感じています。

勿論、物語的にはエスローと皇帝は主人公とラスボスという関係になるので、エスローの能力が皇帝を倒すカギになりそうではありますが、二瓶勉先生がストレートに来るかと言われるとちょっと怪しい所なので、まだまだ2人の相性について考える楽しみは残っていると考えています♪

タイターニア・レプリカ|三つ巴の戦いへ

物語はエスロー達vsリベドア帝国という流れでしたが、4巻目にしてイルフ・ニクの国王であるカジワンが強奪したタイターニアの腕を依り代にタイターニアにそっくりな謎のロボットが生れたことで物語は大きく変わりました。

 

正規人形になる為のコードに適合せず人形病を発症してしまっていたカジワンはタイターニアの腕を自らの身体に取り込むも体に適合せず、人形病が進行し死にかけていました。

が、死にかけた直前に人形病が進行していたカジワンの身体から。。。

カジワン『なんだ…これは!?俺の身体から抜け出てきた!?』

引用:人形の国4巻

カジワンの身体からタイターニアにそっくりな謎のロボットが生み出され、このロボットがコードを使用しカジワンを正規人形へと変貌させるという展開が描かれました。

 

謎のロボットなのですが、このロボットを目にしたカジワンはこのロボットの正体について何かしらの仮定を立てた後にコードを手渡し正規人形となり復活しています。

その為、このロボットの正体はタイターニアと同等の力を持つタイターニアのレプリカ的存在である可能性が高いと考えています。

元々タイターニアの腕は、施設などにアクセスする権限を持っていましたので、タイターニアの腕を触媒にタイターニアと同等の力を持ったものが生れる可能性は十分にあり得ると考えられるはず。

なので、この謎のロボットの正体がタイターニアレプリカってことで、とりあえずは話を進めていきます。

 

僕が気になっているのは、このタイターニアレプリカによってカジワンは正規人形へと生まれ変わったのですが、カジワンがかなり強かったことです。

能力的にはありふれている炎を操る正規人形なのですが、その威力は絶大であり帝国の正規人形を相手に全く引けを取らないどころか、圧倒的優勢になるほどの力を持っていました。

設定上、能力の相性以外にもエナを多く持っている側が強くなるという設定がありますので、カジワンのエナ量は相当大きかったことが想定できるわけです。

 

カジワンが圧倒的な力を持っていた事と、エスローが時空改変の能力を持っていた事。

この2つの事柄から正規人形になる際にタイターニアなど中央制御層のモノにコードを使ってもらったほうが上位の正規人形になるということが想定できます。

つまり、仮に中央制御層に人間が居てコードを使用し正規人形になっているのであればその能力は地上でトップクラスのエスローやカジワンと同等かそれ以上であることが予想できると同時に、タイターニアレプリカをカジワンが掌握した場合には滅ぼされたイルフ・ニクの勢力が圧倒的に強くなる可能性があるということです。

 

現時点では中央制御層は地上に対して攻撃を仕掛ける気はないようですが、タイターニアレプリカに正規人形を増産させイルフ・ニクが力を持った場合に彼らによって帝国が滅ぼされる可能性が高そうだと感じていると同時に。

これまでタイターニアがなぜエスロー以外に正規人形を生み出さなかったのか?が気になるところでもあります。

仮にタイターニアがコードを使用し生み出した正規人形が強力であることを知っていたのであれば、タイターニアの真の目的は帝国の野望を阻止することではない可能性が出てくると同時に、用済みとなったエスロー(正規人形)を始末する算段があるからとも考えられますからね。

考えれば考えるほどに中央制御層にも秘密がありそうだなと感じる展開でした。

まとめと評価|イーユとかあっさりし過ぎな気もする

物語としては非常に面白く感じておりスピード感や謎もあってかなり楽しませてもらっています。

 

ただ、個人的にはイーユなど強敵にあるであろう立場で登場したキャラがあっさりとエスローに倒されすぎているのが不満です。

物語の展開が早くていいのですが、早いを通り越してアッサリし過ぎな印象を受けており、どうしても帝国側の正規人形たちに脅威を感じられないのが残念です。

タイターニアにいう『強敵』が全然強敵に見えなくて、ホントに強敵だったの?と本気で疑問に感じてしまっているのは事実です。
(;^_^A アセアセ・・・

 

物語はどんどん進んでいきますし、最強の敵と示唆されていた皇帝が未来予知という強力な能力を持ちながらかなり慎重といいますか、臆病な性格だったのは意外でギャップ萌えだったりと色んな要素が詰め込まれていた本当に楽しんでいますけどね。

強敵はもう少し強敵感を出して欲しいとは思います。

グダグダ戦われても嫌ですけど、せめてイーユはもう少し戦って欲しかった。。。笑

 

全体的に非常に面白かったですし、スピード感もかなりあるので物語に取り残されないようにしっかりと考えながら読んでいこうと思います!

シドニアの騎士と同等に楽しいと感じている人形の国4巻の感想でした!
(* ̄▽ ̄)ノ

 

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