蟲喰家とのギャンブルに決着がついた続きを描いたのが賭ケグルイXX3話目だった。
3話目では絶対中立を掲げるディーラー達が試される展開であり、色々とディーラーたちに大して思うことがある回だったので物語に触れつつ感想を書いていく。
あらすじ:要点まとめ
夢子と鈴井君が陰喰(いんばみ)陽喰(ようばみ)コンビとのギャンブルに臨んだが、ギャンブルの途中で毒の影響が出始め夢子は倒れてしまう。
陰陽コンビの家業は製薬であり、毒を生成するのは容易いようで、絶体絶命の状況に陥ったが鈴井君に助けを求められた芽亜里が現れ夢子→芽亜里にユーザーを変更しギャンブルは続行された。
・陰喰三欲(いんばみ)陽喰三理(ようばみ)と夢子&鈴井コンビのギャンブルが開始。
・製薬が家業であり毒を夢子に持ったが、ギャンブルが始まる前に毒を盛ったのでディーラーはお咎めなしの決断を下す。
・夢子の代わりに芽亜里がギャンブルに参戦し、戦いは続行された。
陰陽喰家のコンビとギャンブル:10を超えたら負け
陰陽喰コンビと行うギャンブルは二ムゼロ式。
0~3までのカードが各10枚ずつのデッキから、ディーラーが各プレイヤーに4枚ずつランダムにカードを配る。
その後、各プレイヤーは自分のターンが訪れる度にカードを1枚ずつ提示していき最終的に場の数の合計が9を超えたプレイヤーの負けとなる。
引用:賭ケグルイXX3話
また、ポーカーのようにベット数で相手を降ろす戦略も認められており、この試合を合計3セット行い勝者を決める。
二ムゼロ式のルール自体は単純であり、9を超えにくい手札になっている場合が優位となる単純明快なゲームだといって良いだろう。
夢子ダウン:芽亜里と
ギャンブルが開始時は楽しそうにしていた夢子だったが、開始早々に具合が悪化していき1セット目が終わった時点では完全にダウンしてしまった。
引用:賭ケグルイXX3話
熱が出て意識が朦朧としている様子が描かれ、とてもギャンブルが出来る状況ではないほどに弱ってしまった。
夢子が毒に侵されていることなど陰陽コンビは露骨に自分たちが犯人だと言い放ち、鈴井君が不正についてディーラーに抗議するも、絶対中立を謳うディーラーは毒を盛られたのがギャンブル中ではないと指摘し陰陽コンビがイカサマや不正をしたことにはならないと明言。
絶対中立という概念は、あくまでもギャンブル中の出来事に対してであり、ギャンブル開始前に行われた毒を盛るという行為を裁かないということだそうだ。
一見するとディーラーの行為には不満が残るが、分かりやすく考えれば夢子は体調不良でギャンブルに臨んだようなモノであり、絶対中立を謳うディーラーたちは夢子に肩入れは出来ないという事なのだろう。
毒を盛られたというのは一大事であり、限りなく不正には近いのだがそれを行ったのがギャンブル開始前だった以上、ディーラーはその行為を咎める事も毒を盛られた夢子に肩入れすることもできない。
彼女たちが掲げている絶対中立という概念を守る為には、仕方がないとはいえそうであるがハッキリ言えば少々頼りないと感じざるを得ない出来事ではあった。
絶対中立:手札をわざと落とすのはOKなの?
夢子がダウンしてしまった事を鈴井君から報告を受け、ギャンブルの場に姿を現したのは芽亜里だった。
芽亜里は副会長の茶番に付き合わされた挙句に、陰陽コンビの毒盛りなど度を超えた行為、生徒管理委員会のギャンブル中じゃないからしゃーないというふざけた出来事の積み重ねで怒り狂っての参戦となった。
引用:賭ケグルイXX3話
怒り狂ってはいたが、思考は冷静だったようで鈴井君の手札を見た後に必ず勝てると断言するほどに頭はしっかりと回っていた。
が、僕が気になったのは芽亜里が鈴井君に手札を見せるように要求した際の出来事だった。
表向きは4人での対決であり、特定の相手に手札を見せる行為は『通し』と呼ばれるイカサマに当たるとディーラーは指摘したがその後『うっかり落としてしまう行為など過失を裁くことは出来ない』と発言した。
これを聞いた鈴井君は手札をうっかり落とし、参加者全員に自分の手札を公開する形で芽亜里に手札を伝えたのだが、これでいいのか?と疑問に感じざるを得ない。
全員に見せている以上はイカサマには当たらないのだろうが、過失を装い故意に手札を開示しようとしている者が居るのであればその時点で追加でルール加えたほうが真っ当な審判と言えるからだ。
絶対中立という概念は守られているが、夢子に対しての毒盛り事件も含めて頼りないとしか言いようがなかった。
評価:鈴井君がここで活躍しちゃうと…
物語は3話目にして鈴井君が活躍するという展開だった。
ギャンブルでは活躍というほどの活躍はしていないように見えるが、芽亜里を信じて自らの手札を公開するという行為は十分な活躍といって良いだろう。
最悪毒針コースである状況で仲間を信じての手札開示は鈴井君らしい仲間を信じる活躍だったといえるだろう。
ただ、少し思ってしまうのがここで鈴井君が活躍してしまったら残り話数で鈴井君の活躍の場がないのでは?という不安だ。
一応は物語の主人公であり、メインヒロインの夢子と同等の立場にいるべき存在ではある。
だが、アニメ1期を見ても鈴井君の活躍は薄く、最終話付近での活躍くらいしか記憶には残っていない。
それを踏まえるて考えると、アニメ2期では3話で記憶に残る活躍をしてしまったのだから、今後の出番がないのでは?と不安が残るのだ。
ただでさえ、アニメ1期に比べ人気となりスピンオフでヒロインを担当している芽亜里の出番が増えることが予想されるだけに、鈴井君の出番には不安を感じざるを得ない。
今後も活躍の場があることを祈っているというか、最終話でオリジナルキャラの眼鏡と一騎打ちを繰り広げると予想しているだけに鈴井君はあまり頑張らないで欲しいと本気で祈っている。
頑張りすぎると後の出番がなくなってしまう可能性があるほどに、影の薄い立ち位置のキャラクターだから…
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