こんにちは、漫画大好きなりょう(@mangaryou)です。
今回は今際の国のアリスのスピンオフ作品である、今際の路のアリス(いまわのみち)の1巻の感想になります。
スピンオフ作品となる今作では、物語の冒頭で12名のキャラクターがそれぞれJQKの絵札のトランプを所持していることから、デスゲームを勝ち抜き今際の国民を選んだ人たちであることが本編を読んでいると予想することが可能となっているのが特徴となります。
なぜ絵札のトランプを所持している今際の国民と思われる人物たちが記憶を消されたのか?
そして、何のために東京ではなく京都で目覚めたのか?
謎が多いスピンオフ作品であり、何も知らない人たちが唐突にデスゲームに参加させられた本編と同じく心理的に厳しい状況で、極限状態の人々が狂っていく様子が描かれている作品という印象を受けました。
前置きが長くなりましたが、今際の国のアリスのスピンオフ作品である今際の路のアリス1巻の感想となります!
※ネタバレ注意
メインヒロインはアリス
物語のメインヒロインは小島亜里朱(こじま ありす)という女子高生です。
東京で普通の高校生活を送っていたはずのアリスが目覚めたのは、荒廃した京都。
人工物に草やコケが纏わりついているというとても現代とは思えない京都であり、現代から数十年は年月が経過しているであろうと気が付きます。
そんな荒廃した京都でアリスが出会ったのは同じく女子高生である佐野紀奈(さの きいな※以下キーナ)。
キーナは物事を深く考え込む性格のようで、荒廃した京都にいる理由を。。。
『皆、消えちゃえばいい…何もかも全部壊れちゃえばいい…そんなことを望んだから、この世界に来ちゃったんだとしたら…!?このまま夢が覚めなかったらどうしよう…!!私が…あなたをを巻き込んじゃったのかも…!!』
『アタシと、同じだね!世の中なんてくっだらねー。アタシも毎日思ってる。だからアナタは悪くない。これはきっと、2人の夢よ。』
引用:今際の路のアリス1巻
自分のせいかもしれないと深く考え込んでおり、アリスを巻き込んでしまった可能性を考慮して謝罪。
しかし、それを聞いたアリスは『自分も同じだ』と返事をしキーナの考えが正しいとするのであれば、キーナだけの夢ではなく2人の夢だといったわけです。
そして、せっかくだから荒廃した京都を観光する!とキーナと共にこの状況を楽しもうとする始める前向きな姿勢などなど。
実際に現代を生きていたアリスもそう思っていた可能性も高いですが、キーナの精神状況を考慮して『2人の夢よ。』といったことからアリスの優しさがよくわかるし。
おまけに荒廃した京都で観光を始めて楽しもうとするなど精神面の強さがよくわかるシーンで、個人的にアリスがめちゃくちゃ好きになったシーンです!
(´,,>ω<,,`)
11名と最後の1人の行き先
荒廃した京都で初の夜を迎えたアリスとキーナ。
日も落ち始め徐々に状況の深刻さを感じ始めた2人が目にしたのは河原方向で打ちあがった花火でした!
人がいるんだ!と気が付き、慌てて河原に向かい走り出す2人。
そこに待ち受けていたのは、それぞれがトランプの絵札を持っており、ここに来る前に記憶を失った状況で目を覚ました11人の男女でした。
11名の男女が集まるも誰1人として京都にいる理由がわからないなか、ダイヤのキングを持っている男性・加納我文(かのう がもん)が『俺はリーダーになる気はない』と前置きしたところで状況の整理を始めました。
ガモン『何故、目覚めたのが東京ではなく京都なのか?
何故、トランプを1人1枚手にしていたのか?
この2つの謎には明らかに、何者かの作為が感じられるだろ?』
引用:今際の路のアリス1巻
ガモンが状況を整理し、それぞれのメンバーが意見を言った結果出てきたのは3つの説が浮上しました。
1、トランプをすべて集めれば元の世界に変えれる説。
2、全員が記憶している最後の都市である東京に帰ればいい説。
3、京都にいる理由がある可能性を考慮してここにとどまる説。
トランプを全部集めるデスゲームか、全員が東京の記憶が最後なのに京都にいるので東京に戻るか、京都にいることに意味があるのか?
それぞれの意見が対立し、全てのトランプを集める説が存在している為に別行動を許さないと言い出す人も出てきて状況は殺し合い寸前の修羅場へと発展していきました。
が、その状況を一変したのが。。。
ガモン『♣K君…12人目のトランプの持ち主は、「東京に行きたい」に1票のようだ。
どうする?「トランプを集めたい」派の皆さんは…?』
引用:今際の路のアリス1巻
12枚あるはずの絵札の中で、唯一河原に姿を現さなかったクラブのキングの存在でした。
姿すら見せていない彼は、既に単独で東京に向かうために行動を開始していたわけです。。。
( ̄▽ ̄;)
どうするのか?と揉めていたメンバーでしたが、クラブのキングが既に東京に向かっていることからトランプを集めたい派の人も東京行きに賛成へと変え東京に行きたい派が多数になり一同は東京へと向かうことになりました。
東京行きと大きな問題
京都から東京。。。
荒廃した状況では厳しい長い道のりになることが予想されていましたが、翌朝アリスたちには嬉しいニュースが飛び込んできました。
それはハートのキングをもっている元・長距離トラックのドライバーだった富井(トミー)が廃車寸前のキャンピングカーを修理し使えるようにしてくれていたことです!
キャンピングカーということもあり基本的な生活で困ることが殆どない動く家を手に入れたも同然なわけで、厳しいと予想されていた旅は一気にイージーモードへと変貌したわけです♪
車で行くだけだったら僕でも行けますからね(笑)
(^^♪
とまぁキャンピングカーを修理してくれ旅をイージーモードにしてくれたトミーさんですが、京都の宇治に実家があり妻子がいるので1人で戻ると宣言。
宇治に行きたいのは、妻子が待っている自分の我儘でしかないといい、自分が持っていたハートのキングのカードをみんなに手渡し、みんなを見送った末に宇治へと1人向かって行きました。。。
と、かなり楽な旅になると思われたのですが、大きな問題が発生しました。
それは河原に掛かっていた橋の下で、好戦的だったユラさんの死体が見つかってしまったこと。
そして。。。
アリス『死んだユラさんのトランプが、ここにあるってことは…
つまり…ユラさんを殺した犯人はアジキさんじゃなくて…
この車に乗っている…誰か…!?』
引用:今際の路のアリス1巻
好戦的で相性が悪そうだったアジキとユラ。
ユラさんをアジキが殺したものだと思っていたのですが、2枚のトランプがキャンピングカーのナンバープレート裏に隠されていたことから推測できるのは。。。
キャンピングカーに乗っている誰かが2人を殺しトランプを奪ったということで、殺人鬼が東京行きに同行しているということです。。。
:((((;´・ω・`)))
人を2人も殺したにも関わらず、何事もなかったかのように東京行きに参加できる人を殺しなれたメンバーの存在。。。
今はまだアリスしか知りませんが、このことが明らかになったとき東京へ向け旅をする8人のメンバーはどう変わっていくのか?
そして、誰がユラとアジキを殺したのか?
荒廃した世界で、仲間を信じることが出来ない極限状態へと突入する展開が見えてきたところで今際の路のアリス1巻は終わりでした。
まとめ|国民同士の殺し合い?
物語の内容としては、総勢12名による目的不明のデスゲームというか潰し合いというのがないようになりますね。
現時点では京都で目覚めた理由も12名が何をすればいいのかもわかっていないのですが、Kの絵札を持っていたメンバーはそれぞれの所有物で記憶を取り戻したような描写もありました。
が、話変わりますが東京行きを決めた8名のメンバーを整理しておきます。
ダイヤ(合理)
K・加納我文(かのう がもん)
Q・金アヨン
J・アジキ(死亡)
ハート(心理)
K・富井(トミー)
Q・小島亜里朱(こじま ありす)
J・弥刀邦松(みと くにまつ)
スペード(武力)
K・木鞠隆一(きまり りゅういち)
Q・金夏英(きむ はよん)
J・ユラ(死亡)
クラブ(平等)
K・???
Q・佐野紀奈(さの きいな)
J・久喜杜夫(くき もりお)
全員は確定していませんが、おそらくこれで全員あっているはずです。
現時点で旅に同行している中でKを持っているのは、ガモンさんとキマリさんの2人のみ。
トミーさんは宇治へと向かい、クラブのキングは姿すら見せずに単独で東京に向かいましたからね。
クラブのKさんは、こういう時こそみんなをまとめてほしいところなんですけど。。。
(((;´•ω•`;)))
といいますのも、本編では絵札にはそれぞれの意味があったんですよ。
クラブ=平等
スペード=武力
ハート=心理
ダイヤ=合理
てな感じで、それぞれの絵札を担当していた今際の国の国民は、そのトランプが意味する内容を体現する人たちだったんです。
が、平等といいますか協力などが得意のはずのクラブのKはみんなを置いて先に東京へと戻った。。。
このことが示唆しているのは、持っている絵札がそれぞれ間違っている可能性。
もしくは、クラブのKの考えとしてはみんなで話し合うよりも自分が行動することで強引に全員を東京に導いたほうが平和的と考えた可能性。
さらに深く考えるのであれば、他の絵札を持っている人を殺し成りすましている可能性もありますよね。。。
(;´・ω・)
謎だらけのメンバーに目的不明の旅の幕開けですが、いったい全体この物語はどう終わりを迎えるのか?
本当に謎が多いし極限状態でメンバーがどう変わっていくのか?
荒廃した世界での目的すらわからない旅という内容も相まってめっちゃくちゃ先が気になる展開でした!
本編ではエグイ展開も多かったですし、今後の旅でメンバーが直面する絶望が素直に楽しみな今際の路のアリス1巻の感想でした!
(o´・ω・`o)ノシ
続きとなる今際の路のアリス2巻の感想はこちらです。
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