こんにちは、漫画大好きなりょう(@mangaryou)です。
テレビアニメ化や実写映画化されるも、終盤になり引き延ばし臭漂う展開から休載に突入していた銀の匙が15巻にて完結していました。
連載再開されたことも知らなかったのですが、好きな漫画だったので完結となる最終巻の感想を書いていきます。
( ー`дー´)キリッ
つまらなくはなかったのですが、最後はもっと納得できる最後にしたかった。
素直にそう思っている銀の匙15巻の感想になります。
※ネタバレ注意
険悪だったお父さんとの関係の変化|
険悪だったお父さんと勇吾の関係性。
物語が始めったころには、勇吾はお父さんに対して高校受験に挫折してしまったことや勉強ができない奴はだめだと態度を示され非常に険悪でした
が、物語も完結ということもあり、最終巻となる15巻では2人の関係性が大きく改善されました。。。!
2人の関係性が改善されたのがよくわかるのは、卒業式に訪れていたお父さんに対しアキが『八軒君が口先だけの人じゃないって証明する』という約束について話に対してお父さんは。。。
父『もう信じているし1人前だと思っている。
合格してもしなくても一度うちに帰ってこい、勇吾。
投資の話を具体的に進めよう。』
引用:銀の匙15巻
アキに言われるまでもなく、既に勇吾のことを信じていると返してくれました。
(´тωт`)。゚
物語は始まったころは、受験に失敗し逃げ出すように農業高校に行ってしまった勇吾に対し否定的な態度が多く、勇吾がやることなすことに対して否定的な意見が目立ちました。
もちろん、その否定的な言葉も息子である勇吾を思っての言葉なので、元からお父さんは勇吾思いではありました。
が、読んできた人ならわかる通り決して言い親子関係としては言えない状況であり、互いの意思が伝わっていないという苦い家族関係だったわけですね。
そんな2人の関係が、勇吾がエゾノーで自分の進みたい道を見つけ、やりたいことの為に努力を始めたことで改善されたといいますか、勇吾が大人になり自分の想いをお父さんにぶつけたことで大きく改善されたわけです。
元々の話として、お父さんは自分の意思を明確に示していましたが、勇吾がお父さんと向き合わず恐れて自分の想いを伝えなかったために険悪になっていましたから。
勇吾がエゾノーという農業高校に入ったことで、人や動物と触れ合い様々な経験をしたことで、勇吾が大きく成長し苦手だったお父さんとも向き合えるようになった!
受験に失敗して逃げるように入った農業高校でしたが、勇吾が得たものは計り知れず、勇吾が農業高校で成長する物語である銀の匙としては満足できる内容だし結果だと思います。
まぁまだまだ2人の関係性は親子にしては硬い感じはありますし、勇吾がお父さんに持つ苦手意識は払しょくされていませんが、今後の2人の関係性が楽しみになる展開でした♪
。。。銀の匙は15巻にて完結ですので、今後の関係性は描かれることがなく想像するしかないんですけどね。
楽しみではあります。。。(笑)
駒場の伏線回収|いや、野球は。。。?
最終巻は物語が高校卒業後から4年後も描かれ、この際に勇吾の親友の1人である駒場の今も描かれました。
駒場といえば家庭の事情でエゾノーを中退し、野球の道具を背負い空港にいる姿が描かれ日本から出国していることが予想できる状態でした。
出国姿の前には、自分でやりたいことが見つかったからという姿が描かれ、おまけに勇吾の兄から英語を教わっている姿も描かれていましたね。
野球で甲子園を目指していたことなどから、てっきり海外でプロ野球選手を目指しているのかと持っていたのですが、最終巻で描かれた4年後の駒場はロシアで農業をしていました。。。
(((;´•ω•`;)))
実際問題として駒場は農家の息子であり過去には御影家よりも美味しい牛乳を作るというやり取りもあったので、農業をやっていてもおかしくはないのですけどね。
農作物を作る系の農業をロシアでやっていたのは驚きといいますか、過去の出来事忘れちゃってとりあえず駒場だしときゃいいかって感じの適当すぎるノリを感じてしまいました。。。
さすがに野球やらせてあげてよ。。。と思いつつも、これが世界の厳しさなのかなとか思いもしたのでこれはこれでいいのかも?
(;´Д`A “`
とまぁ、ロシアにいる駒場に呼ばれる形で勇吾がロシアに行き、2人が再開し、ロシアの広い土地を使って一緒にビジネスをしないかと誘われる展開が描かれたのですが、その際の駒場が楽しそうで。。。
駒場『ないけど、八軒と組んだら面白そうだと思った。一緒にやろうぜ。』
引用:銀の匙15巻
家庭の事情で学校をやめ、借金返済のために本来の学業をやめ東京などに出稼ぎをしていた駒場。
一時は勇吾たちとの連絡も絶っていたり、本当にどうなってしまうのかと心配しましたが、15巻で描かれた駒場は生き生きしていたので一安心♪
銀の匙は将来の夢を見いだせなかった勇吾が農業高校にきて夢を見出す物語であり、誰一人おかしな方向に進まず努力ゆえに成功といいますか、自分が納得できる状態になっている姿が描かれた。
駒場の登場はとってつけた感が否めないですが、駒場も駒場なりに満足できているであろう状態になっていることがわかり本当に良かったとは思います。
不完全燃焼感があるのは否めないですけど。。。
(;^ω^)
勇吾がエゾノーにもたらしたもの
物語は15巻にて完結し、最後は高校卒業後から4年後が描かれたのですが最後のシーンは勇吾たちが卒業し4年がたったエゾノーでした。
エゾノー3年生と思われる生徒たちと、先生たちがピザパーティーをしている際に、とある生徒が卒業後に起業を考えているが不安があるという話を先生に打ち明け、それに対して先生が勇吾の話を語りだし。。。
『興味があるなら話そうか、色々な種を捲いてった男の話。』
引用:銀の匙15巻
先生が在学生に対し、色々な種を捲いてった男として勇吾の話をしていくというのが描かれました。
つまりは、勇吾の活躍が今後のエゾノー生にも語り継がれるという終わりであり、勇吾の努力などは同学年の生徒たちだけではなく後輩たちを勇気づけるものにもなっている。
そういう終わりになったわけです。
いい物語の終わりという印象もあるのですが個人的に気になってしまうのが、冷静に考えると勇吾が残したものといっても大したものがないってことです。
だって、勇吾がエゾノーでやったことといえば。
・ピザパーティー開催。
・学生起業。
・勉強見てあげた。
くらいのものであり、あとは同学年の人が困っているときに手助けしたくらいですからね。
学生起業という部分を除けば語られるほどの物語ではないと思うし、なにを語るんですか?って本気で先生に聞いてみたい(笑)
言い方悪いけど、そこまでエゾノーという学校に貢献したことはしていないから終わりの為に強引にいい話に持っていこうとしただけっていう印象が強い。
無理な引き延ばしをして、微妙な物語になった漫画だとしか思えないとは言っておきます。
まとめと評価
全体的に最終巻としては中途半端な印象も受けますが、八軒の終わりを描かないということで夢を見いだせずに苦しんでいた高校生の物語としてはいい終わりかなとも思います。
高校で夢を見つけ、自分の目標の為に努力しているわけで農業高校で夢を見つけることができたという意味ではいい作品だとは思います。
ただ、勇吾が夢を見つけてからそれを実現に向かうまでの間が長すぎたというのと、打ち切りというか連載したくないと言わんばかりの駆け足感しかない終わり方は評価しにくいです。
個人的には終わり良ければ総て良し派なので、この終わりでは名作とはいいがたいし微妙な評価。
序盤のころは面白かったし、夢を見いだせない勇吾が周りの生徒が夢を語る姿をみて劣等感を感じていたり、勉強なら負けないと優越感に浸っている姿が描かれたり。
その優越感に浸っているのでは?とお父さんに指摘されたり、アキとの恋愛を程よく続けてきたり。
本当に終わりだけが気に食わないといいますか、とってつけた感が酷くて普通にガッカリしています。
从´_υ`从ショボーン
全体的に観れば悪くはなかったけど、最後の終わり方は素直に微妙といっておきます。
次回作には期待していますが、終わりが微妙にならないことを祈るばかりです。
銀の匙15巻の感想でした!
((ヾ(*´・ω・)ノ゙)) マタネー♪
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