タイトルに興味を引かれた兄の嫁と暮らしています。の感想です。
タイトルが兄の嫁と暮らしています。ですからね?
いったいどういった事なのかなってめっちゃ気になったので読んでみました!
単純にタイトルが気になって読んでみたのですが、絶妙な距離感がめっちゃ楽しかった作品です!
要点まとめ
・兄が死んだことで兄の嫁と暮らすことになる。
・兄の嫁と兄の妹の義姉妹が物語の中心。
・見どころは義姉妹である2人の微妙な距離感。
義姉妹の百合物語
兄の嫁と暮らしています。の物語で中心になるのは、当然ですがタイトルの通りの
兄の嫁・希(のぞみ)と兄の妹・志乃(しの)
の義姉妹2人です。
引用:兄の嫁と暮らしています。1巻
2人が共に暮らすことになった経緯は、志乃の兄であり希の旦那であった人が死んでしまった為です。
と言いますのも、志乃と兄の両親は2人が幼い頃に亡くなっており、高校生で親族を失い1人となってしまった志乃。
彼女を兄の嫁であり教師でもある希はほっとけなかったために2人で暮らすことになったという経緯です。
この物語で大きな存在となっている兄は、志乃曰く『兄は風邪を拗らせて死んだ』そうです。
現代の医学では風邪を拗らせた程度では死ぬとは考えにくいので、兄が死んでしまった真相は志乃が言葉にしたくない理由と考えるのが妥当でしょう。
接点である兄を失った2人が一緒に暮らすことになっていること。
志乃が兄の死んだ理由を風邪を拗らせてといっていること。
2つの事柄から、兄が死んだ理由というのが2人が一緒に暮らす要因でもあると考えられます。
互いに必要
物語の中心として描かれる部分は、接点である兄を失った後に同居することになった義姉妹である2人の関係性です。
中心として描かれる部分だけあって、めっちゃくちゃ良い感じになっています!
引用:兄の嫁と暮らしています。1巻
旦那を失った希と、最後の親族だった兄を失った志乃。
互いに共にいるべきではないと思いつつも、兄を失った寂しさを忘れられずに共にいる関係性です。
兄の妻であった希は、妹であり似ているところが多い志乃で兄を思い出すため。
兄の妹である志乃は、親族を失い1人だという寂しさから逃れるため。
2人は互いに本当の理由を打ち明けることが出来ないまま
自分がずるいと思いながら
一緒に暮らしているわけです。
本来では別々に暮らし残りの人生を送っていくべきではないか?
相手を自分の目的のために引き止めているかもしれない。
そう思いながらも、共にいる事を選んだ2人なわけでそれ故に2人の関係性と言うのは。。。!
2人の距離感
物語で面白い所は、互いに兄を失った寂しさを補うために共にいる義姉妹と言う関係性故の距離感です。
引用:兄の嫁と暮らしています。1巻
志乃『迷惑かけませんから 心配しないでください』
複雑な距離感が最高なんです!
(・∀・)
当然ですが、姉であろうとしている希としては志乃に頼ってほしいわけです。
しかし、妹である志乃は希の事を兄の嫁であり、出来る限り負担をかけたくないと思っているわけです。
だからこそ、善意のつもりで『心配しないでください』と言ったのですが言われた希としては『距離』を感じざるを得ないわけです。
本当の姉妹どころか家族であればあればあり得ない発言ですから。。。
σ(^_^;)
兄という接点を失った2人は、共に暮らすことを選んだわけですけどね。
それでも、現実的にどうすればいいのか分からない関係性であり距離感がつかめないんです。
このもどかしい関係を観ているとニヤつくしかなかったです!
(。-∀-)
妹である志乃は兄の嫁である希に負担をかけないようにと良い子を演じる。
でも、良い子を演じれば演じるほどに希としては距離を置かれていると感じざるを得ないわけですから。。。
いったい2人の距離がどう縮まっていくのか?
物語がどう動きどう完結するのか?
2人が最後に何を選ぶのかが楽しみな物語でした!
まとめ:絶妙な距離感
物語の見どころは義姉妹の2人の絶妙な距離感でしょう。
一見すればうまく行っているように見えるのですが、微妙な温度差と言いますか互いの遠慮を感じるのが最大の魅力だと思いました。
互いに嫌ってはいないし、むしろ互いに良い人だなと好意を持っているのは分かるんです。
しかし、関係が関係だけに互いに距離を測れずに遠慮している部分があり
2人の遠慮
という部分に注目して読んでいくとかなり面白いと感じました!
2人がうまく距離を掴み良い姉妹になれる日が待ち遠しいっていうのもありますし!
この2人は最終的にどうなっちゃうんだろうっていうのも楽しみで、早くも最終巻が楽しみです♪
最後には一緒に暮らし続ける事を選ぶのか?
それとも兄という接点を失ったことでバラバラの人生を選ぶのか?
どちらも間違っていないと思えるので、2人が最後に出す答えが楽しみ過ぎると感じています!
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